【ワークショップ実施報告】2025年9月15日(月・祝)こびとの農園×Cafe Licorice (カフェ リコリス)「ハロウィンフレーム」

2025年9月15日(月・祝)、岐阜県岐阜市にある、木目を基調とした落ち着いてゆっくりのんびりと過ごすことができるカフェ「Cafe Licorice (カフェ リコリス)」で、こびとの農園のワークショップを開催しました。
当日は、野菜の花や実について学ぶミニ食育講座からスタート。続いて、日本の伝統工芸「つまみ細工」の技法を用いて、秋らしいカボチャをモチーフにしたハロウィンフレームを制作しました。“食育”と“ものづくり”の両方を体験できる、季節感あふれる内容です。
さらに、この取り組みはCCNの「エリアトピックス」でもご紹介いただき、多くの方に知っていただく機会となりました。秋の始まりを彩る、学びと出会いの詰まったワークショップ、その様子を振り返ります。
企画の背景と想い

現代社会では、農業人口の減少や都市化の進行により、作物が育つ過程に触れる機会が少なくなり、消費者と農の距離はますます広がっています。野菜や果物は「スーパーに並ぶ食品」としての姿しか知らず、実際に畑でどのように花が咲き、実が育つのかを知る機会はほとんどありません。
「これって、何の花だろう?」という小さな問いかけが、ふだん何気なく食べている野菜や果物を、いきいきとした存在として捉え直すきっかけになります。私たちは、こうした気づきが農の営みに対する関心へとつながっていくことを願い、日常に小さく寄り添えるような作品づくりを目指しています。
ワークショップでは、参加者が自ら手を動かして作品を形にすることで学びが深く記憶に刻まれ、完成品を日常で手に取ったり家族に見せたりすることで、会話や学びのきっかけに繋がり、食や自然への関心が暮らしの中へ広がっていきます。
今回のワークショップの案内詳細については、下記をご参照ください。

当日の様子

当日は、10時からワークショップを実施し、3人参加していただけました。
まずは、カボチャについて学べるミニ講座からスタート。

「ハロウィンの起源って?」「カボチャ≠パンプキン」「カボチャの花は雌花と雄花があります」など、身近なようで意外と知られていないトピックを取り上げると、参加者の皆さんはうなずきながら熱心に耳を傾け、「へぇ!」と目を輝かせて聞いていただき大変嬉しかったです。
普段の食卓やスーパーでは気づかない「野菜の新しい一面」に触れていただけた時間となりました。

続いて、つまみ細工のハロウィンフレーム制作のワークショップに入ります。
異なるサイズのカボチャを制作する過程では、和やかに会話を交わしながらも、時折手を止めて真剣に布と向き合う姿が見られました。和気あいあいとした雰囲気と、ものづくりに集中する静けさが交互に訪れる時間は、とても印象的でした。


カボチャのオレンジや葉の緑が次第にフレームを彩り、どの作品にもそれぞれの個性と温かみがにじみ出てきます。仕上げには、色とりどりのラインストーンを思い思いに配置し、皆さん楽しみながらオリジナルの一枚を完成させていました。


完成したあとは、参加者の皆さんの作品を並べて写真撮影を行いました。「お家に飾るのが楽しみ!」「ハロウィンが待ち遠しくなった」といった声もあがり、笑顔に包まれた和やかな締めくくりに。
同じ生地を使い、同じ手順で作ったにもかかわらず、最後の仕上がりは一つひとつ異なり、作り手の個性がしっかりと表れる素敵なフレームになりました。

ワークショップのあとは、お楽しみのブランチタイムです。
会場となったCafe Licoriceの店内には、ハンドミルで挽きたての深煎りコーヒーの香りがふわりと広がり、心までほっと和みます。焼きたてのミートパイはサクサクの生地にジューシーな具材が詰まっていて、一口ごとに満足感たっぷり。
参加者の皆さんは作品を眺めながら談笑したり、秋のひとときをゆったりと味わったりと、ものづくりの余韻とともに温かな時間を過ごされていました。

CCNの取材風景

この日のワークショップは、岐阜県のケーブルテレビCCNさんの取材も受けました。
ハロウィンらしいカボチャのフレームや笑顔で作品を見せ合う場面をカメラに収めていただき、参加者の皆さんも少し緊張の面持ちでいたが、秋らしいにぎやかさがそのまま画面を通して伝わるような雰囲気でした。

取材していただいた内容は、9月18日のエリアトピックスにて紹介されました。

実施してみた感想

今回のワークショップでは、前回の子ども向けよりは難しく、少し大人向けなミニ講座・つまみ細工の内容にしてみました。
内容について伺ってみると、「知らないことがいっぱいだった」という素直な反応を聞くたびに、この企画を実現できてよかったと感じています。
こびとの農園では、「食べものの背景には自然や命の営みがあること」「身近なものにも美しさや発見があること」を、作品や体験を通じて伝えていきたいと考えています。
今後も、こうした学びと感性がふくらむ時間を、みなさんと一緒につくっていけたら嬉しいです。
※初めてのテレビの取材で緊張しました…
最後に

こびとの農園では、今後も季節ごとの農作物をテーマに、つまみ細工の魅力と農作物へのまなざしを結びつけたワークショップを企画してまいります。
今回の講座で、ものづくりを通して農や食への関心が深まる時間になったように思います。このように、“やさしいものづくり”と“ちょっぴり学べる時間”を一緒に楽しんでいただけることは、私たちにとって大きな励みです。
最新情報や今後の開催予定は、Instagramにて発信しています。今回のワークショップの様子も投稿していますので、ぜひご覧ください。
そして次回、Cafe Licorice(カフェ リコリス)でのワークショップは 2025年11月6日(木) に開催予定です。テーマは、クリスマスの飾りにぴったりな 「イチゴの小さなクリスマスリース」。
今年の冬を彩る特別な作品を一緒に作りませんか?皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
