こびとの農園のつまみ細工作家「Yummy」について
「こびとの農園」のつまみ細工作品は、すべて「Yummy -ゆみぃ-」が制作しています。
つまみ細工といえば、成人式や和装に添える髪飾りなど、格式ある「和」の場面で使われる伝統工芸としての側面が一般的です。
しかし、Yummyは、「つまみ細工の可能性は無限大」を信条に、伝統の技術を現代の暮らしに寄り添うかたちで表現しています。
自由なアイディアと発想力で、多くのファンを魅了している、当園の作家について紹介させてください。
今までの活動歴
Yummyがつまみ細工作品の制作を始めたのは、2019年6月のこと。
もともとストレス発散として、黙々と集中できる細かな作業を好んでいた彼女にとって、つまみ細工の世界は自然な出会いでした。
つまみ細工という技術は、まさに「繰り返し」の積み重ねの中でこそ美しさが形になるもの。
当初は趣味としてのスタートでしたが、ひとつひとつ折り重ねて生まれる花々が、見る人・手に取る人の心を癒す瞬間に魅了され、ものづくりへの情熱が次第に深まっていきました。
「お花で誰かの心に寄り添いたい」という思いが強まり、当時勤務していた農協(JA)を退職して、作家としての歩みを本格的にスタートさせます。
その後、2022年11月にはブランド『Fairy lanD.』を立ち上げ。
『妖精のようにあなたの心にそっと寄り添い、癒しや勇気など…パワーを送れる作品をお届けしたい』という想いのもと、妹のmaiさんをプロデューサーに迎え、姉妹での挑戦が始まりました。
ブランドのコンセプトづくりから商品展開、イベント出展まで、二人三脚で取り組んでいます。
活動の舞台はオンラインにとどまらず、
- 京都ハンドメイドマルシェ
- クリエイターズマーケット(名古屋)
- ヨコハマハンドメイドマルシェ
など、全国各地の大規模なマルシェにも積極的に出展しました。
カフェやイベントスペースなどでのワークショップも開催し、「見る楽しさ」「使う楽しさ」に加え、「作る楽しさ」を広げていくことで、つまみ細工の魅力を届ける活動にも力を注いでいます。
Yummyが紡ぐ作品の特徴
Yummyのつまみ細工作品は、一般的に持たれている「ハレの日の装い」だけでなく、何気ない「ケの日常」にも彩りを与えてくれる、身に着けて飾って楽しめるアイテムです。
最大の特徴は、極めて繊細で小さなつまみ細工を手がけている点。
「これも布でできているの?」と驚かれるほどのミニチュアサイズでありながら、すべての花びらを一枚一枚丁寧に手折りし、絶妙なバランスで仕上げられています。
耳飾りやブローチにしたときの軽さや着け心地の良さも、日々の装いに取り入れやすい理由のひとつです。
Yummyがこびとの農園で目指すもの

「誰もやったことのない表現に、挑戦してみたい。」
それが、Yummyが「こびとの農園」を始めた原動力でした。
花や農作物などの自然が好きだったYummyにとって、
畑にそっと咲く花を、つまみ細工でかたちにすることは、ごく自然な発想でした。
けれど、前例がないという事実は、想像以上に重たくて、怖かった。
胸の奥で灯り続ける想いは、不安や迷いと背中合わせでもありました。
それでも誰も気づかなかった畑の中の、ひそやかな美しさを
どうしても、届けたかったのです。
誰も見たことのない作品を、ひとつひとつ手作業で紡ぐ。
それが、Yummyの目指すものです。
おわりに

こびとの農園の作品を生み出す作家「Yummy」について、ご紹介させていただきました。
布を折り、花びらを重ね、小さな世界に命を吹き込む作業は、
気の遠くなるような手間と向き合う、根気と想像力の積み重ね。
小さなアクセサリーに込められた、大きな想い。
そのひとつひとつが、身に着ける方の心に、そっと寄り添えますように。
どうか、その想いが、作品とともにあなたのもとへ届きますように。